マークシートの歴史と進化

IBMも開発に関わったアメリカ生まれのマークシート

アメリカ生まれのマークシート

丸や楕円、長方形などの小さな空欄を、鉛筆で黒く塗りつぶして使う「マークシート」。

黒く塗りつぶした部分は機械で読み取ることができるため、選択式の試験やアンケートの解答用紙として使用されます。宝くじ売り場で買えるナンバーズや、競馬場で売られている馬券なども「マークカード」と呼ばれることもありますが、同様の仕組みで作られています。

マークシートは、1931年にアメリカのReynold B.Johnsonという高校の教師が開発したものが起源とされています。解答用紙の上に鉛筆でマークをつけ、それを小さな電気回路を用いて検出するというもので、試験の採点などに使用する目的で実験・開発されたようです。

同時期に、コロンビア大学の教授でIBMの顧問であるBenjaminWoodも似たような試験採点の機械化を検討・模索していたため、最終的にはJohnsonと、コロンビア大学・IBMの共同開発のような形で「自動採点装置」が完成することとなりました。現在のような光学式マーク読み取り装置(マークシート)としての自動採点装置は、1937年にIBMから販売された「IBM 805 Test Scoring Machine」が最初となります。

この製品の販売をきっかけに、マークシートの仕組みは全世界に普及することとなりました。

昔からあまり変わらないマークシート

マークシートを読み取る「光学式マーク読み取り装置(OMR)」は、マークシートリーダーなどと呼ばれることもあります。マークシートリーダーの多くは読み取り位置が固定になっているため、専用の用紙、いわゆる「マークシート」を使用することになります。

そのため、試験問題などではマークする場所をうっかり飛ばしてしまったりすると、すべて答えがズレてしまうなどというトラブルが起こることもあります。これだけ技術が進歩しているのですから、マークシートの形式も進化して欲しいものですが、この点については昔も今も大して変わりはありません。

ただし、最近では、マークシートによりマークをしやすくするために、マークシート専用鉛筆などが販売されています。これは軽い力で濃く塗りつぶしやすいように作られた鉛筆です。